「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム 文⁄塾長 大山重憲

2013年6月

執念

映画『ショーシャンクの空に』(米1994年公開:ノンフィクション)のストーリーです。

大手銀行の副頭取アンディー(ティム・ロビンス)は、妻殺しの罪でショーシャンク刑務所に収監された。しかし彼は無実である。

刑務所内で彼はひとりの調達屋、レッド(モーガン・フリーマン)に出会う。調達屋とは刑務所内に塀の外から取引をし、内密にタバコや酒を仕入れる人物のことを言う。

ある日、アンディーは囚人からの暴力を受け入院することになる。その復帰祝いとして、レッドは以前から頼まれていた小さなロックハンマーを贈る。アンディーは地質学に興味を持っていて、そのハンマーでチェスの駒等を彫っていた。

刑務所の屋根の塗り替えの作業中、アンディーはハドラー主任看守の税金に関する悩みを偶然耳にし、解決してあげたことがきっかけで、看守から税金対策の相談を持ちかけられるようになり、刑務所所長のマネーロンダリングをも手伝わされることになった。

「希望」を持ち続けて「必死に生きる」アンディーの前に一人の囚人が「新人」として収監されてきた。トニー(ギル・ベローズ)だ。彼はアンディーの指導によって高校卒業の資格を取得できるまでになる。そんなある日、トニーはアンディーの刑務所に入った理由を知るが、他の刑務所にいた時に、ある話を聞いていた。それは、アンディーの無実を証明することができる情報だった。アンディーは所長に事実確認を依頼するが、トニーは刑務所所長の手によって口封じのため殺害されてしまう。

トニーの死後、ついにアンディーは脱獄を決意した。自分の独房に何年もかけ、あの小さなロックハンマーで穴を空けたのだ。その際、刑務所内の汚職の証拠も持ち出した。

脱獄後、それを新聞社に送り、明るみとなる。そしてこの時アンディーは莫大な金を手にすることになる。それは、今まで所長が銀行の架空名義に溜め込んでいた不正金であった。脱獄してその架空の人物になりすまし、全て解約して全額手にしたのだった。

アンディーが脱獄してから数年後、何も書かれていない一枚の絵はがきがレッドに届く。メキシコ国境の町、ポートハンコックからだった。レッドは差出人が誰であるか瞬時に察した。アンディーが脱獄前に、出所したらメキシコに小さなホテルを開きたいと、言っていたからだ。

数年後、仮釈放の身となったレッドはアンディーの話を思い出した。「バクストンを知っているか?そこは私達夫婦が愛を誓い合った思い出の場所だ。そこに高い一本の木がある。その下には石垣が続いている。その木のすぐ下の石垣のところに1つだけ違う石、黒曜石がある。もし刑務所から出られたら、その石の下のものを君にあげたい。」

レッドはバクストンに向かい、アンディーの言ったとおりの場所で黒曜石を見つけた。その下にはアンディーからのメッセージと現金があった。

「レッド。これを読んでいるということは出られたんだね。ならもう少し足を伸ばしてみないか?あの場所の名前を覚えているだろ?そこで僕は君を待つ。レッド、希望とはいいものだよ。」あの場所というのは、メキシコのジワタネホのことであった。バスでメキシコに向かう途中でレッドは思った。

“無事に国境を抜けられるといいが…。無事に友達と再会できればいいが…。友達と握手できるといいが…。 太平洋が夢で見たのと同じで青ければいいのだが…。”

太平洋は「記憶のない海」という別名があるそうです。その意味を端的に物語ってくれる、ラストシーンでした。

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